買いたい(買収・開業をご検討の方)
まずは、「売りもの」ありき。
まず、知っておきたいこと。
M&Aによる店舗若しくは会社の取得は「売りもの」ありきのお話です。貴社の望む条件にほぼフィットするものはありません。
この事実を大前提として、M&Aによる買収メリットを活用するのかどうかという判断になります。
-買収成功への鍵-
・選ぶのは、貴社(買い方)だけではありません。譲渡側にも選択することができるという認識を持てるかどうか。
・譲渡側の運営方針を否定しないこと。改革は状況を十分把握してから、着手することをお勧めしております。
・運営会社が代わることについて、利用者やスタッフにとっては受け入れざるを得ない立場であるということをご理解されているかどうか。
それでは「買収」にはどのような経費がかかるのでしょうか?
「事業譲渡の場合」
- 「譲渡代金」には、営業資産(不動産・什器備品・車両等)が含まれます。両社の話し合いで譲渡対象を選択することも可能です。
- 「運転資金」は、少なくとも2ヶ月分の経費相当額が必要になります。
「会社譲渡の場合」
- 「株式譲渡代金」は1円以上にて設定されます。売主の意向により、株式譲渡代金の一部を退職金で支払うこともあります。
- 金融機関からの借入がある場合、通常は買主側のお取引のある金融機関に借り換えすることになります。
- 経営陣による貸付金がある場合、同時に貸付債権も買い取るのが通常です。
- 譲渡対象法人の財務状況により、運転資金が必要な場合もあります。
-投資判断の基準は?-
次に投資判断の基準をみていきましょう。
・まずは出店したい「地域」「介護サービスの種類」に該当しているかどうか?
・同地域への新規出店コストと買収ではどちらがコスト的にお得かどうか?
・既存店とのシナジー効果はどれほどあるのか?
・異業種参入の場合は、ノウハウの取得コストが自社開発と比較してどうか?
・起業者の場合は、FC加盟に比べてコスト面等で有利かどうか?
最近のM&Aではコスト面や収益性だけではなく、人材確保を目的とした戦略的な視点での買収も見られるようになりました。